治療の経緯

治療の経緯をまとめてみました。

経緯

もともと便秘がちだったのが始まりです。15年程前(30歳前後)に忙しい時期がありました。睡眠や食生活もいい加減だったと記憶します。その頃から時々切れることがありました。パソコンの仕事でずーっと1日中座りっぱなし、なんだったら2,3時間の残業も続くという日々を送っていました。 35歳の時に風邪で近所の内科を受診して、たまたま「肛門科」も診療科にあり、ついでに診てもらいました。その時点で「あー、これは何度も繰り返し切れているね」と言われたのを覚えています。受診は2回程でやめてしまいました。軟膏をずっと入れていたのですが、良くなる気配が感じられなかったのです。「治療は長くかかるものだ」と理解していなかった。あの時にきちんと治療していれば良かったです。 傷みはあったもののそこから10年放置。トイレが出来ない程の痛みに耐えかねて1年前ようやく本気でとりかかったのでした。

2016年2月から1年間の治療

痔には大きく切れ痔とイボ痔があるそうです。どちらかだけ、または両方あることもあります。治療法も異なります。私は切れの方です。切れの方は主におトイレの時が痛くて、イボは常時激しく痛む方が多いみたいです。

2016年8月頃 一度良くなった

専門を掲げていて、内科を併設しているA医院に1年間、仕事帰りに1ヶ月に1回通院しました。最初に「裂肛による狭窄、潰瘍があります。手術しないと治りませんが、薬でいけるところまでやってみましょう」と言われ、1ヶ月半ステロイド治療。薬を始めて1ヶ月程で傷みはぐっと楽になりました。 その後は、非ステロイド軟膏と便を柔らかくする薬(マグミット錠)で、夏には忘れる程、良くなりました。「すごくいいですよ!もう手術しなくて良さそうです」と先生も優しくて、嬉しい日々を過ごしていました。

2016年 秋に再発!

しかし、夏の終わりに胃腸炎でひどい下痢になりました。思えばこの時生活も崩れ気味、無理していました。便秘もダメですが、下痢も良くないんです。トイレもチクチクと痛むことが何度かありました。その時点では事の重大さが分かっていませんでした。1ヶ月後に便秘になり、軽くいきんだ時にブチッと・・・。「しまった」と思いましたが、時すでに遅し。「まあ、なんとか頑張ればいけるだろう」と甘く考えていました。 次の受診。先生が厳しい表情になりました。「再発しましたね。非常に悪いです。出血しましたか?手術が必要です。手術しても再発しますしね。患者さん次第ですけど。ステロイドは2回目は使えません。手術しないと繰り返すだけです。」と。 一気に奈落の底に転落した気分でした。あー怖かった。「そうは言ってもまだなんとかなるだろう」と思っていました。 でも次の2016年12月末の受診時「どう?手術は決めた?」と。え?考えてこいという意味だったのか。まだそこまで決断はできないし、どうしてもしないといけないのかな・・。「乗り気じゃないの?」「怖いです」「すぐ終わるよ」「やった方がいいのでしょうか」「患者さん次第です」「どのくらい前に言えばいいでしょうか」「はぁ?」「手術まで・・」「あぁ、1ヶ月ぐらいね。内圧検査はするけど」このやりとりの間まったくこちらの方は向くことなく、セリフも吐き捨てるように聞こえました。そう言えばどんな手術かも全く説明が無かった。ただ「やる?やらない?」を突きつけられる感じ。 最後に肛門鏡で弱いところをグリグリっとされ「やめて」と思った瞬間にブチッと切れました。「今ビキッときました」と言うと「はい。ちょっとした事で切れるようなら手術やね」と。え?何?テストしてたの?それならそうと「切れるかも」とか言って欲しかった。心構えするのに。私の気持ちはどうでもいいのかな・・。それとも不注意? ここは内科も併設なので良かれと思って行ったのですが、そのせいでいつも大変混んでいて先生もピリピリ。質問できる雰囲気ではなかったです。時間がないのは分かるけど、長くなくても、きちんと向き合って話をして欲しかった 飲み薬も言わないと出してもらえませんでした。。「不安なのでマグミット出していただけますか」「ああ、持っといてね」と。 それでも「もう手術を受けよう」と思いました。混乱していたのだと思います。 友人に話したらセカンドオピニオンを強く勧められました。「手術の話やで!絶対行くべきやわ。家族やったら絶対行かせる。」と言われました。その話の後「そうか、私はあの先生が信頼できないんだ」とハタと気づきました。手術をやるにしても信頼できる先生に体を預けよう・・色々考えて転医を決めました。この友人にはとても感謝しています。

転医したら話が全然違った

2016年1月26日 有名な先生がいらっしゃるC総合病院に行きました。 (実は予約まで10日あり痛みに耐えかねてBレディースクリニックの夜診も受けました。そこでも手術ですねと言われたのですが・・・。B先生はとても優しく診療してくださいました。嬉しいのと情けないのとで帰り道涙が出ました。10日間乗り越えられたのはこの病院のおかげ。夜診本当にありがたいです。) C病院での話は全く違う内容でした・・。
<C総合病院の診断内容> ・患部の筋肉はまだやわらかい(ひどい人は内視鏡も入らない)。手術をする前にもう一度、ステロイド軟膏で治療する。2回目であっても問題ない。手術はいつでもできる。 ・食生活をしっかりと見直すことを優先する。(しっかり指導してくれました) ・便を柔らかくする薬をやめる。(下痢も良くない。しばらく整腸剤を飲む。)
実際はどれが正しいかは分かりません。私はC病院の先生を信じることにしました。態度だけで決めてはいけないけど、目を見て私の話をしっかりと聞いて、丁寧に説明をしてくれたのと、話自体も納得できるものだったためです。 A医院では食生活の指導は一切なく、いつまでマグミット錠(軟便の薬)を飲むのかと不安になることもありました。その点C病院の指導内容は継続可能な方法で良いと思いました。 C総合病院受診時の最悪期は2017年2月3日です。3週間の間悩み続けた便秘とさよならして、この日を境に回復しています。 2017年4月29日現在、痛みはほとんどなくなっています。お通じの時に何となくチクリとする程度に回復してきました。出血はまだごくごく少量ある時がありますが、傷は非常に浅くなってきているのを実感しています。 総合病院の受診は2017年5月末で最終、必要があれば近くのクリニックで薬をもらうという風になりそうです。

現在の状況

手術することになりそうです

・・という感じで3ヶ月に1回受診していましたが・・残念ながら状態は一進一退。2017年秋にまた大きめに切れてしまいました。そして迎えた2018年3月。お尻の柔軟性をよくするために何度も切れてしまっているところを切った方が良いと診断を受けてしまいました。ああ、残念。 手術は急がないので行ける時で良いとのことなので、夏休みが取れる時にやるということになりました。ショックではありますが、気をとりなおしてすっきりと治せるようにがんばります。